アメリカに行ってきたら。

アメリカ旅行記です。

インターナショナルドライバーへの道


私は考えていた。


無いと思うがアメリカの大地を車で移動しなきゃならんことがあったら


無いと思うが乗った車が急にロボに変形するようなことがあったら


無いと思うがそのロボのハンドル操作でハヤテのようにカッチカッチであったら




国際免許も取ろう!




国際免許はお近くの運転免許センターで取れるようなので早速向かった


母親の車に乗せてもらって。



私は今でこそ田舎にいるがほんの数日前までは東京のシティーにいた。
東京のシティーでは車は乗るものではなく、どちらかといえば動物に近いものだ。


広い道路を走る車の姿は野山をかける鹿とかイノシシみたいなもので、
あんなものに乗る奴は蛮族であって、文化人である我々は公共交通機関を
うまく使いこなしてこそ、文化的な生活を送れる唯一の手段とまで思っていた。


要はペーパードライバーなのである。


毎日紙の上に乗り、東京っというジャングルを縦横無尽に駆け巡っていたのである。



免許センターの窓口で国際免許を取りたいと尋ねるとまずは証明写真が必要とのこと。


まさかここにもあの機械はないのか?あの元祖プリクラみたいなあれ!
また証明写真の為だけに山を下り、ゆめタウンに行かにゃならんのか。


しかし、なんとここ免許センターにはあの元祖プリクラが置いてあったのである。


これは凄いことだ。


聞き込み(母親に聞いた)によって私の住む町には元祖プリクラは2台しかない
っと聞いていた。しかしまさかここ免許センターに第3の戦士が登場したのである。


無事に証明写真と運転免許書を窓口に提出し、私は待った、5分ほど。





はやい!!





まだ心の準備ができてない!!


窓口にて


おばちゃん「はい。じゃあここに自分の名前をローマ字で、筆記体で書いてね」


usa「ひ、筆記体ですか...書けないです...」


おばちゃん「そう〜あんたの年代は筆記体やらんのだけ〜。」


usa「ぐぬぬ...」


スラスラスラ〜


おばちゃん「あんたの名前はこう書くんよ〜。ちょっとそこで練習してみんさい」


usa「はい。練習します...」



恐ろしく情けない・・・



私は自分の名前をチラシの裏にいっぱい書いて、それをおばちゃんに見せてOKをもらい


書類にサインした。


おばちゃんは自分が名前の練習をしている時に、
さっき渡した証明写真をチョキチョキと切っている。


切り終わると、初めて私が筆記体のサインした書類とくっつけた。



そして



おばちゃん「手続きは以上になります。これが国際免許証ね。」


っと二つ折りのハガキサイズの紙をくれた。



あれ?


教習とかビデオとかテストとかないの??


アメリカで運転しちゃうよ??いいの??






結局、私は運転免許センターで自分の名前の筆記体の書き方を習って帰った。